第三号 明治7年
このたびハもんのうちよりたちものを
はやくいそいでとりはらいせよ 3-1
明治6年11月につとめ場所で三条説教の講習会が行われ、
教祖の教えと政府の説教とがお屋敷内で混在する状態
になったので、説教を「たちもの」にたとえて説教の
排除を説かれた。
すやかにそふぢしたてた事ならば
なハむねいそぎたのみいるそや 3-2
しんじつにそふじをしたるそののちハ
神一ぢよで心いさむる 3-3
だん/\とせかいの心いさむなら
これがにほんのをさまりとなる 3-4
いまゝではなによの事もハかりない
これからみゑるふしぎあいづが 3-5
こんものにむりにこいとハゆうでなし
つきくるならバいつまでもよし 3-6
これからハ水にたとゑてはなしする
すむとにごりでさとりとるなり 3-7
しんぢつに神の心のせきこみわ
しんのはしらをはやくいれたい 3-8
3~11号は明治5年に梶本へ後妻に行ったこかんがお屋敷に
の戻るようにという教祖の思いの表白がテーマの一つになって いる。
ここの「しんばしら」とはこかんのことである。
このはしらはやくいれよとをもへども
にごりの水でところわからん 3-9
この水をはやくすまするもよふだて
すいのとすなにかけてすませよ 3-10
このすいのどこにあるやとをもうなよ
むねとくちとがすなとすいのや 3-11
このはなしすみやかさとりついたなら
そのまゝいれるしんのはしらを 3-12
はしらさいしいかりいれた事ならば
このよたしかにをさまりがつく 3-13
このはなしさとりばかりであるほどに
これさとりたらしよこだめしや 3-14
このよふのにんけんはじめもとの神
たれもしりたるものハあるまい 3-15
どろうみのなかよりしゆごふをしへかけ
それがたん/\さかんなるぞや 3-16
このたびハたすけ一ぢよをしゑるも
これもない事はしめかけるで 3-17
いまゝでにない事はじめかけるのわ
もとこしらゑた神であるから 3-18
にち/\に神のはなしがやま/\と
つかゑてあれどとくにとかれん 3-19
なにゝてもとかれん事ハなけれども
心すましてきくものハない 3-20
すみやかに心すましてきくならば
よろづのはなしみなときゝかす 3-21
このよふのたしかためしかかけてある
これにまちがいないとおもゑよ 3-22
このためしすみやかみゑた事ならば
いかなはなしもみなまことやで 3-23
なにもかもいかなはなしもとくほどに
なにをゆうてもうそとをもうな 3-24
めへにめん神のゆう事なす事わ
なにをするとも一寸にしれまい 3-25
はや/\とみへるはなしであるほどに
これがたしかなしよこなるぞや 3-26
これをみてなにをきいてもたのしめよ
いかなはなしもみなこのどふり 3-27
人のものかりらならばりがいるで
はやくへんさいれゑをゆうなり 3-28
子のよなきをもう心ハちがうで
なこがなくでな神のくときや 3-29
子の夜泣きは依り親の心違いを神が子供を
借りてお知らせになるのである。
はや/\と神がしらしてやるほど
にいかな事でもしかときゝわけ 3-30
をや/\の心ちがいのないよふに
はやくしやんをするのがよいぞや 3-31
神だの親だのと唱えていても、上だからといって
心得違いがあってはいけいというのです。
当時の日本は親の言うことは白が黒でもはいと
言えと教育していたのです。
そこで明治になるともっと大事に君主への忠義
を教えたのです。親だって心得違いがあると言い、
神と唱える人間だって間違っている。
しんぢつに人をたすける心なら
神のくときハなにもにもないぞや 3-32
めへ/\にいまさいよくばよき事と
をもふ心ハみなちがうでな 3-33
てかけからいかなをふみちとふりても
すゑのほそみちみゑてないから 3-34
にんけんハあざないものであるからに
すゑのみちすじさらにわからん 3-35
いまの事なにもゆうでハないほどに
さきのをふくハんみちがみへるで 3-36
いまのみちいかなみちでもなけくなよ
さきのほんみちたのしゆでいよ 3-37
しんぢつにたすけ一ぢよの心なら
なにゆハんでもしかとうけとる 3-38
口さきのついしよばかとりハいらんもの
しんの心にまことあるなら 3-39
神主が今までは恵比寿大黒福の神と言って
いたものを天皇家が偉いと口先の追従を
言っても本当にの神につかえる道ではない。
たん/\となに事にてもこのよふわ
神のからだやしやんしてみよ 3-40
にんけんハみなみな神のかしものや
なんとをもうてつこているやら 3-41
ことしにハめつらし事をはじめかけ
いまゝでしらぬ事をするぞや 3-42
いまゝでハなによの事もせかいなみ
これからわかるむねのうちより 3-43
このたびハたすけ一ちよにかゝるのも
わがみにためしかゝりたるうゑ 3-44
たすけでもをかみきとふでいくてなし
うかがいたてゝいくでなけれど 3-45
このところよろつの事をときゝかす
神いちじよでむねのうちより 3-46
わかるよふむねのうちよりしやんせよ
人たすけたらわがみたすかる 3-47
高山ハせかい一れつをもうよふ
まゝにすれともさきハみゑんで 3-48
天皇制軍国主義政府は暴力を背景にして
歪んだ教えを説かしている。今は良いけど
先は見えない。徴兵制の布かれる。
(戸籍制度ができたのはそのためだった)
その徴兵制ができたときに、教祖は今それを
正さねばならぬと言って、大和神社に問答を
しかけに行き、おふでさきを提出して、
国の方針はこれでいいのか問われた。
明治7年
だん/\とをふくよせたるこのたちき
よふほくになるものハないぞや 3-49
いかなきもをふくよせてハあるけれど
いがみかゞみハこれわかなわん 3-50
せかぢうむねのうちよりしんばしら
神のせきこみはやくみせたい 3-51
せかいちうむねのうちよりこのそふぢ
神がほふけやしかとみでいよ 3-52
これからハ神がをもていあらわえて
山いかゝりてそふちするぞや 3-53
いちれつに神がそふちをするなば
心いさんてよふきつくめや 3-54
なにもかも神がひきうけするからハ
どんな事でもぢうようぢさを 3-55
このたびハうちをふさめるしんばしら
はやくいれたい水をすまして 3-56
高山のしんのはしらハとうじんや
これが大一神のりいふく 3-57
上らるハだん/\せかいままにする
神のざんねんなんとをもうぞ 3-58
いまゝでハなにをゆてもみへてない
むふこのたびハせへつうがきた 3-59
これからハよふきづとめにまたたかゝる
なんの事やら一寸にしれまい 3-60
今までもしりてはなしてはなしとも
といてあれどもなんの事やら 3-61
これまでハいかなはなしをといたとて
ひがきたらんでみへてないぞや 3-62
これからはもふせへつうがきたるから
ゆへばそのまゝみへてくるぞや 3-63
しかときけ三六二五のくれやいに
むねのそうぢを神がするぞや 3-64
しやんせよなんぼすんだる水やとて
とろをいれたらにごる事なり 3-65
にごり水はやくすまさん事にてわ
しんのはしらのいれよふがない 3-66
はしらさいはやくいれたる事ならば
まつたいしかとをさまりがつく 3-67
このよふをはじめた神のしんぢつを
といてきかするうそとをもうな 3-68
いまゝでもしんがくこふきあるけれど
もとをしりたるものハないぞや 3-69
そのはづやどろうみなかのみちすがら
しりたるものハないはずの事 3-70
これまでハこのよはじめてない事を
たん/\といてきかす事なり 3-71
なにもまもない事はかりとくけれど
これにまちごた事ハないぞや 3-72
十一に九がなくなりてしんわすれ
正月廿六日をまつ 3‐73
教祖の昇天が90歳という解釈は、3号100
「百十五才ぢよみよ」 と矛盾する。
こかんを3年貸すと云われた教祖の立場から、
11 -9=2から、2年が経過して「しん」
(こかん)を忘れたという意。
このあいだしんもつきくるよくハすれ
にんぢうそろうてつとめこしらゑ 3-74
にち/\に神の心のせきこみハ
ぢうようじざいをはやくみせたい 3-75
これからハにんぢうそろをてつとめする
これでたしかににほんをさまる 3-76
しんぢつにたすけ一ぢよであるからに
なにもこわみハさらにないぞや 3-77
なにもかもたすけ一ぢよとめるから
神のさんねんみにさハりつく 3-78
しやんせよ万たすけのこのもよふ
にんけんハざとさらにをもうな 3-79
いまゝでハなにかよろづがハからいで
みなにんけんの心ばかりで 3-80
これからハ神の心と上たるの
心と心のひきやハせする 3-81
このはなし一寸の事やとをもうなよ
神がしんぢつみかねたるゆへ 3-82
これからハ神のちからと上たるの
ちからくらべをするとをもへよ 3-83
いかほどのごふてきあらばだしてみよ
神のほふにもばいのちからを 3-84
しんぢつの神がをもていいでるからハ
いかなもよふもするとをもゑよ 3-85
いまゝでハからがにほんをまゝにした
神のざんねんなんとしよやら 3-86
このさきハにほんがからをまゝにする
みな一れつハしよちしていよ 3-87
をなじきのねへとゑだとお事ならバ
ゑたハをれくるねハさかいでる 3-88
いまゝでわからハゑらいとゆうたれど
これからさきハをれるばかりや 3-89
にほんみよちいさいよふにをもたれど
ねがあらハればをそれいるぞや 3-90
このちからにんけんハさとをもハれん
神のちからやこれハかなわん 3-91
このよふハにぎハしくらしいるけれど
もとをしりたるものハないので 3-92
このもとをくハしくしりた事ならバ
やまいのをこる事ハないのに 3-93
なにもかもしらずにくらすこの子共
神のめへにハいぢらき事 3-94
なにゝてもやまいとゆうてさらになし
心ちがいのみちがるから 3-95
このみちハをしいほしいとかハいと
よくとこふまんこれがほこりや 3-96
このよふのにんけんハみな神のこや
神のゆう事しかとききわけ 3-97
ほこりさいすきやかはろた事ならば
あとハめづらしたすけするぞや 3-98
しんぢつの心しだいのこのたすけ
やますしなずによハりなきよふ 3-99
このたすけ百十五才ぢよみよと
さめつけたい神の一ぢよ 3-100
にち/\に神の心のせきこみを
そばなるものハなんとをもてる 3-101
上たるをこわいとをもていすみいる
神のせきこみつかゑたるゆへ 3-102
上たるをこわいとをもていすみいる
神のせきこみこわみないぞや 3-102
むねあしくこれをやまいとをもうなよ
神のせきこみつかゑたるゆへ 3-103
このふしきなんの事やとをもている
ほこりはろふてそふぢしたてる 3-105
あとなるにはやくはしらをいれたなら
これでこのよのさだめつくなり 3-106
このはなしはくみへたる事ならば
いかなものでもみなとくしんせ 3-107
いまゝでハしよこためしとゆへあれど
かんろうだいもなんのこと事やら 3-108
このものを四ねんいせんにむかいとり
神がだきしめころがしよこや 3-109
しんぢつにはやくかやするもよふて
神のせきこみこれがたい 3一110
これかでハぢうよじざいとまゝとけど
なにもみへたる事わなけれど 3-111
これからハいかなはなしもときをいて
それみゑたならじうようぢざいや 3-112
いまゝでの事ハなんにもゆてくれな
廿六日にはじめかけるで 3-113
これからハせかいの心いさめかけ
にほんをさめるもよふするぞや 3-114
にんけんの心とゆうハあざのふて
みへたる事をばかりゆうなり 3-115
これからハない事ばかりといてをく
これからさきをたしかみていよ 3-116
どのよふな事もたん/\ゆいかける
みへたる事ハさらにゆハんで 3-117
このよふをはじめた神のしんばしら
はやくつけたい神の一ぢよ 3-118
めへにめん神のゆう事なす事を
たん/\きいてしやんしてみよ 3-119
いまのみち上のまゝやとをもている
心ちがうで神のまゝなり 3-120
上たるハせかいぢううをまゝにする
神のざんねんこれをしらんか 3-121
これまでハよろづせかいハ上のまゝ
もふこれからハもんくかハるぞ 3-122
このよふをはじめてからハなにもかも
といてきあかした事はないので 3-123
上たるハせいかいぢううをハかままに
をもているのハ心ちがうで 3-124
高山にそだつる木もたにそこに
そたつる木もみなおなじ事 3-125
にんけんハみな/\みな神のかしものや
神のぢうよふこれをしらんか 3-126
いちれつハみな/\わがみきをつけよ
神がなんどきとこへいくやら 3-127
一寸はなし神の心のせきこみハ
よふぼくよせるもよふばかりを 3-128
たん/\とをふくたちきもあるけれど
どれがよふぼくなるしれまい 3-129
よふぼくも一寸の事でハないほどに
をふくよふきがほしい事から 3-130
にち/\ によほくにてわていりする
どこがあしきとさらにをもうな 3-131
をなじきもたん/\ていりするもあり
そのまゝこかすきいもあるなり 3-132
いかなるのぢうよじざいのこのためし
ほかなるところでさらにせんぞや 3-133
いまゝでもためしとゆうてといたれど
もうこのたびハためしをさめや 3-134
たん/\となに事にてもこのよふわ
神のからだやしやんしてみよ 3-135
このたびハ神がをもていでゝるから
よろづの事をみをしへるで 3-136
めへ/\のみのうちよりもかりものを
しらずにいてハなにもわからん 3-137
しやんせよやまいよゆうてさらになし
神のみちをせいけんなるぞや 3-138
一寸したるめへのあしくもできものも
のぼせいたみハ神のてびきや 3-139
いまゝでハ高い山やとゆうたとて
よふぼくみへた事ハなけれど 3-140
このさきハ高山にてもたん/\と
よふぼくみだすもよふするぞや 3-141
いちれつにはやくたすけるこのもよふ
上下ともに心いさめで 3-142
にち/\にせかいの心いさむなら
ものゝりうけハみないさでる 3-143
なにゝてもたすけ一ちよであるからに
むほんねへをはやくきりたい 3-144
いまのみちほこりだれけであるからに
ほふけをもちてそふぢふしたて 3-145
あとなるハみちハひろくでごもくなし
いくたりなりとつれてとふれよ 3-146
二二の二の五つにはなしかけ
よろついんねんみなときゝかす 3-147
にち/\に神のはなしをたん/\と
きいてたのしめこふきなるぞや 3-149