一世之間仏教に顕われての神様の御変化

 

国常立尊  観世音菩薩 釈迦如来 千手観音(伝教大師 (天台宗開祖)

 

 

 

面足尊   勢至菩薩 三尊佛 阿弥陀如来 観音

 

 

 

国狭土尊  普賢菩薩 弁財天 黄檗(達磨大師(禅宗開祖) 金神 結之神

 

 

 

月読尊   八幡大菩薩 聖徳太子 地蔵尊

 

 

 

雲読尊   文殊菩薩 龍王 神農 薬師如来 水神 善女 八大龍王

 

      (顕真大師 (一向宗開祖 親鸞上人) 本願寺)

 

 

 

惶根尊   大日如来 (円光大師(浄土宗開祖 法然上人) 知恩院)

 

 

 

大食天尊  虚空臓菩薩 妙見菩薩 鬼子母神 橋詰 縣様 二月堂 聖天        

 

      神 儒来様 (日蓮大師 法華宗開祖  日蓮上人)毘沙門天 鬼門 暗剣殺

 

 

 

大戸邊尊  不動明王 役行者 (弘法大師 真言宗開祖 空海上人)

 

 

 

以上世界八方八柱神より御変化まします神仏数量りがたく、是れを神道にては八百万神と云う、仏法にては無量諸仏というなり。

 

観音という観音は皆月日と仰せられ一世の間色々と御変化下されて神とも仏ともなり、木仏金仏にまで入込んで善を勧め、悪を戒め種々と霊験を現わして、人間を教え導き育て下されたり。

 

又昔より高山には大社を祭り詣り、場所として助け下されたり、或いは紀州高野山とか山城比叡山、甲州身延山、飛騨の高山、越中館山、加賀の白山、肥後の阿蘇山等殆んど数えがたく皆高山には大社あり。

 

又仏教にて教えられたる行も種々有りて普通よく知る所のもの四、五種あり。

 

虚無僧は禅宗より出る不忠不孝で迫った者の行として教えてある。不忠不孝が一番罪が重いなり、但し不忠孝は其のせられる者にもそれだけの理が有るのである。君に不忠親に不孝、立てつき、立て言をついた理で、物云わぬよう又手を出す事出来ん理で扇で米を貰って一つも喋る事出来ん理で笛で物を云う理にして、あるゆえ禅宗は笛の問答と云うが如く、笛を聞分けねばならんが如し。

 

  尺八という一尺八寸は十八日、観世音菩薩表に四ツの穴は目耳鼻口、裏に二ツは大小便二つの穴、竹はくにさつちの尊の理。

 

六部 浄土宗の色情の間違い、色情の堕落、此の道で迫った者の行。全て不自由して懺悔及び其の形を踏む也。

 

  六十六部日本国中鐘を敲いて巡る。皆人の門に立って乞食をする。

 

巡礼 天台宗 親子兄弟の順をはずした者、礼を失い恩を忘れ、恩に迫る者の行として人の門に立って乞食をして業をさらす。

 

遍路 真言宗 食物不足、食物のヘンジョコンゴテ云うた理、故に人の門に立ってヘンジョウコンゴウ云うて業を晒す理。天の冥加を知らす為也。

 

  又八十八夜は米の理にて米と云う字は八十八と書くが如く一年の四分の一也。八十八ヶ所。弘法大師は粒毛引出しの神おおとのべの尊の御変化なり。

 

千箇寺 日蓮宗 人と続ぎ切っては恨まれ八方恨みを受けた理、千ヶ寺という意味で千ヶ寺を南無妙法蓮華経唱え都合よう巡って行をしたれば癩病でも助かった。

 

 

 

 乞食は第一食物を粗末にした理、食物でも捨てる腐らすなど、冥加に尽きた理、天恩を無にしたもの故食物粗末の理が一番重い迫る。(食物及び物を粗末にせぬ徳を冥加と云う)親神様の大恩昼夜御心尽くしの真実を無にする。人間上法律上では咎める事は出来んが、軽くとも天の理では是れが一番罪が重い。

 

 木や石に入込んで其の形をするだけで助け、穀に離れて牛馬道に落ちる所をそれだけの行をさして来世は人間に出す。

 

其の道を付けて導き助け下されたが、一世年限至りて、人間も神の話を聞分ける迄に成人が出来たる故、世界人類を助けるが為に此の度は天理王尊として神が表に現れ下された故、是れ迄の昔のものが段々無くなる。本尊は抜けて御座る故段々衰える。

 

 ようこそこゝまでついて来た実の助けはこれからや、とは此の事、魂が畜性に落ちきらぬ様、ようこそついてきたと、是れまでの事と、又是れから先の本道のつく刻限至る神の思惑たる珍しき助けの至る事と、両方の事珍しき助けとは、是れ迄昔より未だ例のなき助けの事也。病助け位なれば神が珍しとは云い給わぬ。真に珍しき陽気づくめの神世が今に立ち至るのである。神が表に現れるとは、人体と現れ出で神が直接人間に話して下さる事也。