三下り目

 一ツ ひものとしやしきの 
 つとめのばししようふハよのもとや
という理は、ひのもとというはどういう理なら
元人間世界
もない時には日々という事はないものなり
人間が出来、
世界が出来てから日々という事が
あらたました故この理を
以て日間というなり。
この人間を拵えたのは生屋敷の地場で始めた故、
日の本という。又生屋敷というのは人間
始め世界を始めた理で生屋敷というなり。

勤めの場所というのは何事によらず人間の道を
守るに付学ぶ事をいう。
又、この度、勤めするの
もない人間ない世界を拵た学びの形もこの地場
でする事なり。
皆この道理始め出す事をこの
世の元というなり。
二ツ  ふしぎなつとめばしよをハ  
   たれにたのみわかけねども

という理は、このふしぎとは二柱の神様の理を
奇跡(ふしぎ)
とうなり。
勤めというはこのつうは何の事なら皆因念の
切れる事をつうというなり。切れるには
どうして
切れる事なら、この世は誠の世なり、その誠の世
でありながら萬事の事に誠がのうて
偽をいうたり
追従いうたり高慢したり人に高低有る様に見分け
したり
するから人の用いがのうて見捨てられる
理が生える。この理を切れるという。
この切れるをつうという。

又、とめというのは何事にも人も我身も隔てなく
又内も世界も隔てなし心を定めて日々に送れば
皆世界より誠が集まるこの事を止めという。
この理で勤とめという。
この理で勤というこれ止
めるのはこの地場で
この度御話を聞かして互々び助け合いの心を
忘れぬ様に心を定めさして下さる故に世の元
やというなり。
三ツ  みなせかいがよりよふて  
 でけたちきたるがこれふしぎ

という理は、皆というは世上でいうて居ながら
元が分からん。皆というのはどういう
事なら
人間はみい様から生み広めた理、又、なというは
くにとこたちの命様。世界中は残らずこの神様
のものなり。この理を以て皆というなり。

又、世界が寄り合てという理は皆この親神さまの
守護で御寄せ下さる事をいう。
又生け立ち来る
人に誠善心と理を定める人が生けるを月日二神
の理のよって出来る事を奇跡(ふしぎ)という
四ツ  よふ/\こゝまでついてきた  
   じつのたすけハこれからや

という理は、よう/\というのはいうていながら
理が分からん。よう/\というのは
この夜を照らす
月様が始夜から始まった理でこの夜という。
この
理を以てよう/\という。
就いて来るというのは
よい事心で忘れずして
日々何でもと思うて楽しむ心をいう。

助けはこれからやというのはこれまでの助けは
只結構と思うだけで
助けてもろうたのは香りの
事なり。実というのは心違いの懺悔をした上で、
助けを貰う事をこれからやというなり。
五ツ  いつもわらわれそしられて  
  めづらしたすけをするほどに

という理は、この理は元親様が内の者にも

られ又、疑われて世界の人に笑われ誹
られて
助けを教えて下された事を又、
銘々も笑われ
誹られする事も厭わずして
助けをする心に
成ればその心にのりて十分の守護する
という
親様の御言葉をいう事なり。
六ツ  むりなねがいハしてくれな  
  ひとすじごゝろになりてこい

という理は、この無理というのは人間は
あざないものであり、
長生きがしたい
無事で暮らしたい、年々豊作貰いたい、
又、不時災難もなき様、我子も死なん様と
願う事を無理な
願いと思う心が違うでな。
我子にとりて思案して見よ。
我子に難儀を
そう困らそと思う親はあるまい。
因って無理な
願いというのはどういう事なら
人はどうでも我がさいよくば
善きと思う心で
願うを無きようにして願う事を一筋心というなり。
七ツ  なんでもこれからひとすぢに  
  かみにもたれていきまする

という理は、只何事も近道慾高慢なきよう人を
隔てる
心なきようにして十分堪能の心を定めて
身の内の
借物を第一に忘れぬようにして慎みを
して、この神に凭れるという理なり。
 八ツ  やむほどつらあいことハない  
   わしもこれからひのきしん

という理は、病むというても元は知るまい病む
というは
八方八柱の神を無にする事を八無と
いう。
この神様を無にする元
をいうのは八ツの埃を
積り重る故神を無にするその理が増えて
身の内へ
守護下さる道具衆に意見を受けて身の苦しむ事を
人間にしては病むという。これほど辛い事はあるまい
心違いの
無いようにして八ツの埃を積らぬ心
を定めて日々陽気で暮らすを日の寄進というなり。
九ツ  こゝまでしん/\ したけれど  
  もとのかみとハしらなんだ

という理は、ここ迄信心する迄は我が身の内を
御守護下さる
神共又世界の御守護下さる事も
世界中の守護は何丈ではない
この親神を守護より
外にない事をこれ迄は知らずに暮らしていた

事を元の神とは知らなんだというなり。
十ど  このたびあらわれた  
   じつのかみにハさふいない

という理は、実は正しき事なり正しき事なり
正しきは誠なり。
誠は萬の元なり萬の元は
天理なり天理は萬の元なりその理が分かれば
現れたことを相違ないというなり。