交合交際の訳

  世界にて土用というは身体にては交合交際共にまじわる也。交合の訳は夜体横なる故、竪の女の道具を使う即ち春秋の土用。昼体横なる故に横なる口を使う、即ち冬夏の土用横と云うはろっくにては水縦と云うは、火六は水四は火、人間真実に交際するをにんげんと云う、男女真実に交合するを夫婦と云う也。

 

  冬の土用と夏の土用とが人間交際の理、春の土用と秋の土用とが夫婦交合の理、世界の土用と云うのが人間身の内に取っては交合交際の理、土用の理に依って皆万物が殖える。

 世界も身の内も土用と云うものは冬至と夏至と云う、根が有って出来る、秋春の彼岸は身の内では背と腹、冬至と夏至は身の内では頭と顔。

  人間交際は大暑と大寒なり、其位骨の折れるもので交際は互いに辛抱の仕合いをせねばならん、春秋の土用が一年に於いて最も陽気のよき時、人間も交合が最陽気のよき事。

 

 交合も交際も同じ理、自己の口から出て人の肉、為になる人の口から出て自己の為になる故に交際は丑、大食天尊耳未、かしこ根の尊口耳と口とがなくては交際は出来ん、言葉の神四季の土用と土用が夫婦、冬至と夏至、彼岸と彼岸、大暑と大寒、冷気と暖気、皆陰陽夫婦の理なり裏表、土用は十五日かかりの三日は辛の神の続ぎの理にて合わせて十八日色情とは四季の情と云う事、四季の陽気、陰陽和合にて万物育す、人間も男女陰陽同じ。

 

 身の内が出来て一日が出来、一日が出来て一年が出来、一年が出来て一代が出来る、四季六十年、一代は神の一年の理、土用が四季共に其真中故、正当の順気なり、時候不順なれば米穀とても完全に生育せぬと同じ、人間も夫婦の心合はざれば子供完全に成育せぬ、健全の者が生ませぬ。

 

 堅いと云う理は皆月読尊なり、柔かいと云う理は皆国狹槌尊、堅きものは一切此神の理、柔かき物一切は此神の理、堅い柔かいと云う理は一切夫婦此二神の理が元、故に一方が何程堅くても一方が柔らかにあれば睦まじく行けるなり、又柔堅の二者の時は柔が表也。

  六まじければ四合よい天理は皆十と云う世界なり、水は横に流れ火は縦、立つもの十人、人間も昼は立ち働く夜は伏す、横に寝たら水の理、但し夜でも光を点じ仕事中は昼の理に、昼でも寝たら夜の理に御守護下され、家屋でも縦に使う、立つ柱は皆月読様の理、桁とか梁とか横に使う、続ぐものは皆国狹土様の理。

 

 目二つ耳二つ有っても一つが聞けぬ、手足皆二つあれども左右に利かん、皆夫婦の理なれど一の道具だけは男に一つ女に一つづつかない、二人合わせて夫婦。男一の道具も平素は国狹土尊、女一の道具にて親戚になる、世界中続がる、女一の道具も昼は大食天尊夜横になれば国狹土尊。

 

 世界中の道具は皆金と木が一の道具である金、国狹土尊木、月読尊月日の一の道具神様なり、例えば汽車でも水を入れ火を炊く、月日親様木と金で作ってある。

 蒸気は風にて動く如し。人間は如何な智者でも水や火を拵える事は出来ぬと同じ、天地間の万物は皆水霊火霊親が入込んで神の作り賜うものを人間は是を扱う者はして下さる使う為に守護下さる