大陰大陽

 大陰 表鬼門  朝明星  金 神  天一  地六

大陽 裏鬼門  宵明星  破軍星

見る事は月日  朝明星  宵明星

聞く事は金神  破軍星  表鬼門  九曜星 (風之神)

 

 月日、朝明星、宵明星は東西南北でも四季でも辛故よく見える。人間も目は正面で、耳は両方に分けてある如し、三十年人間一生六十年一代の理。夜の燈明は宵明星の理、朝の明星は供える水、昼夜の神様なり。

 

  男のする事は引出す事は向かうの分らん事故、宵の明星が上がられば世界は暗くなる。例えば商売でも何程引出すか分らん事、百姓でも総て男の働きは月様の方、殖える方故陰。女のする事は物をへらして行く方が分って居る事故あかるい陽。

 故に朝明星が上られば世界が明るうなる、例えば朝起きればまっちがへる、薪がへる、御飯炊けば米がへる、着物縫えば糸がへる、洗濯すれば石鹸がへると云う様な風で、日様は物をへらして下さる神故に女のする事は皆物を減らす事ばかり。

 月様は物を殖やして下さる神故に夜は万物が殖る。水にかければ皆ふえる、男のする事働く方は皆物をふやす事ばかり、皆此世は陰と陽月日で立って行く日が暮せる。

 

 人間身体にて東西南北は左が北、右が南、前が東、後が西、人間は東向きになっているもの、四季とは頭が冬、顔が夏、腹が春、背が秋、此の頭に付いたものが目耳顔に付いたものが鼻口腹に臍一の道具、背に手足合わせて十二有て十二ヶ月の理、臍は雲読尊と同一の理、腹の辛、腹は養いの神、食物は天のじき物を身の内に入れるから活きて居る。

 

 天地と身体との続ぎの道は臍、一の道具も飲食いの粕の出る所、皆三つで一季、口から入って腹を通り大小便に通ずる迄が春の理、秋は立ち働く理、例えば手で仕事する背で負いねる、足で運ぶが如く、総て働き引出しの理、頭、顔、冬、夏は目耳鼻口、首より上は五倫心の働きなり(五倫五体五臓六腑等借り物一條参照)

  身体は一年の理、手足を使うは一と月の理、心は一日の理なり、左は北、国常立尊身の内、左半身、総て左は一切男の理、右は南、面足尊右半身同じく右一切は女の理なり。

 

 御諭しにも左なれば男、一切に関係する理、又埃なれども目上も左なり、右は女一條なれど目下も右故に其人/\にて見分ける事必要、是れが大切なり。又左はさきざき右は是迄の事とも諭す事有り、例えば右の通りに御座候、左様御承?下され度候というが如し。

 

 又裏と表と反対になる事其人に当らねば分らんなり、神様の身の内御守護処是れがお諭しの台なり。例えば月読尊にそむかず仲が善かったら足を煩う事は一つも入らん、大戸邊尊の御心に副い理が合うたら手を煩う事一つもいらん、皆如ことし。身の内世界万物一切八社の神より無いのであるから、皆天地間は天理きちつときまっているもの故、八社の道を止めているから起る諭し方話し方は、見分けと其人によりて違うが元は一つ。

 

 人間が分りにくいで説明がしにくいので一つ/\多くに分けるなれど神様は一つ故、成る程人間の左と云うものは世界では北で有る、前は東で有る。世界で四季というは身の内では艮、此処東西南北坤、巽、乾。

 世界は八法身の内は入方八社の神、世界で八方は身の内では目耳臍一の道具、鼻口手足である、世界では五行木火土金水十幹十二支又人間で五倫五体と言うものは身の内では此処と云う、宇宙間一切の理、其の理を心に治めたのが天之理を知ったのである。そこから悟りて諭しが明らかに分るのである。

 

 天ははじまり地はろっくと云う也、天一地六日月有て五穀成就、世界は四海兄弟天一地南三北四西二東五是れはさいの目の事であるが、一の裏六二の裏五三の裏目。七が妻、七は一切りひときり七は刀。さいは昼の名妻昼は大食天尊の理、内の事を知る、夜寝る時は女房、国狹槌尊の理、交口続ぎ、磁石のなき時、元々は是れを使うて東西南北の船の方向を定めたものなり。又魔除けにも使うた。

 

 月様ねいるという子根に入る。丑寅思い切りと云う。朝おきる(切る)めぎり目芽(切る)卯うるおい、めだし、めぐむ(芽出し)(芽含む)。月日様の恵みを朝呑み喰う身潤う。辰巳身が立ちて働くから続ぎが出来る、

 午真昼まひる干食べる、減るも同じ、未申日様の辻風親様の息なり。酉戌亥日様西に入る物をとりいる、取入れる実が入る。