雑 之 部

怪我をする理 欲情から人をかまわずにつなぎを切った理無理の方無理云うた方がけがをする皆其箇所に依り及物により刻限等に依りて理を分け事情見分する。

 悪気の心気の強き欲の為めに理を外し恨腹立。総べて怪我でも生物に咬まれ刺されたでも一切身上のつなぎ切れたるは人とつなぎを切った埃なり。

 

突創 は人を突きおしつける欲から人を突く強い心。例えが理屈で人を言わさん迄も押込み切る心言葉に出てある腹立は勿論憎くみ既に言葉に出てあるから憎み向う行き強く例えば人を無理に取扱かい人のつなぎを破る如し。

物事にだちをあけてない腹立さす。

 

打ち傷 は十分腹立ても向うて云うてない恨み腹立半分ずつ皮が切れて居らん心の内にある。

人の事を打ち人の傷つくるをかまはずつなぎを切り恨み恨まれる。

人を打つ打れたものゝ不足人のねたみ又たとへ我子でも粗末にすれば天より打れる理もある如し。

 

すり傷 は人とすれ合いの腹立。例えば互に不足つけ合うて言葉荒く云い過ぎつながず切る如し。

 

刀傷 遺恨重った。鬱憤晴らされてない理。気違いでも刀を持て振る様なのは此の理がある。

又人を斬った埃もある。

 

切りきず 総べて心使荒く人とつなぎを切る表に現れたる腹立切口上切言葉等より其深浅大小身体の場所等にて見分すべき事。

 

高い所より落ちる  は己れが心の高慢の埃なり。

或は人をつき落す人の位の落ちる下る出世を防げる如き悪しきたくみ心はこびをなす如し。

例えば親恩人目上に反対不足する如き。

高い所にとまる如き心。例えば我れの行届かざる事は思わず人の欠点を見て人を不足になし或は人を見下す如き総べて高い心。

 

穴へはまる は人を穴に落した理例えば無道に人を罪に落し入れる如く人を穴にはめる心。

人の落ちど穴をひろいて人を落とす押しはめる人に落ちどをさせる如き巧み心。

 

木で怪我する理 は曲った事のしてある理物を盗んで上手に知れぬ様になってある理と又やるべき物やってない故に先方から腹立の理も有る右二通りある大抵小さい事や取りやすいものが取ってある掠めてある理腹立が台には違いない取られたら腹立つにきまっている。

 

木の下になって死する理 は怪我の理の大いなるもの。法律の縄にからまって重刑の徴に係るべき罪がかゝらずに在る逃がれてある。

 

橋から落ちる は色情にかゝる縁談又は金銭の事情つなぎを切る腹立恨み例えば人を乗せて落すが如き行為。

 

山くえて下になる は親からして大恩を無にした理が重なる理小難なれば其の理の小さいのなり。

欲。

 

 川又井戸にはまり死するは親の大恩を無にした理。

欲。

 

石にて怪我する は人を立てぬ腹立妬恨みの埃。欲からつなぎを切る。

或は人に無理を通す硬たすぎる如き。

 

脹れる 総べて脹れると云う理は心の不足を云わず発散させぬから其水が何所かに出てはれる。

欲。腹立。

 

うづく は月様月読様の理

心をにやす。

心を沸かす。腹立つ。

 

はしる は月様の理不足。

気がいらづく。気がはしる。(気をまわす)気をもやす。

 

火傷 は夫婦のすれ合親子のすれ合なるが台は惜しみから出る負け惜み身惜の不足腹立から心をにやす。気を燃やす。火は日様大恩の親様なり親不幸不足又婦人の心高く夫に従う心薄き。

 

湯傷 大恩のある所を無にした理可愛がるべき者を憎みからが台。皆其の怪我の所と軽重によりて委細を知るなり。総て回復するものは略々軽くとも一生の(傷不具となり)印の付くが如きは最重き因縁総べて痛い事したのは腹を立って切ったのや多く切れば多く痛む小なれば小痛心で切った理が身の内が切れるから痛い。

 ◯人を痛めてあるから痛む。

 

痒い のは国狭土様の理三つなぎに係る爪でかくのは爪七大食天様で十分と云う理にていえる理。

我身ひいき 我方へかく引く金銭縁談つなぎの不足。

 

傷口より 湯水の入り痛む傷の理が有ってそれから親不足其他恩ある人に真実親切を無にする不足する理。

云い過ぎる。又人をひやす理もあり。

 

火難 は惜しみから心のすれ合いにて燃えてしまう心合わず心の燃立程腹立気を燃やす争論事情も同じ。出惜みへり惜みも身惜み負け惜みも皆惜心が台にて腹立恨みで喧嘩すれ合う埃。

色情の間違欲情の間違いあり。

埃さえなくば人が火をつける事も附ても焼ける筈はない皆神が守って御座る。

家内中に日々云い事の絶え間なき心を煮やし合い。

 

鉄砲傷 君に不忠親に不孝の埃があれば鉄砲にて死す此埃りがなくば霜の如く飛来る弾丸の中をくぐっても当らん天の龍頭さへ切れねば人間は死ぬる事なし。

人を敵としてつけねらう。

 

切腹 気短く腹立つ心。短気にして人をつなぐ心なく堪忍足らず天然自然の時季を持つ心足らぬ理。

  

身投げ は自己の悪きを悪とせず、腹立、恨の埃積りて死の/\うと思う心のつもり重なりなり。

 物の訳の分らぬ聞分けのない短気。

  海川池とかにて死する水死は親のして呉れる事が気に入らぬ、親に心が合わん親不孝。首くくり等はつなぎの方からの親不孝。同じ親不孝だが皆違う、身投でも種々埃が違うは勿論なり。

 

首くくり 金銭色情縁談も同じ事にて親不孝の因縁なり。

 

卒倒 は立てべき所が立てゝない。理例えば湯に入りて卒倒すれば両親の慈悲を不足にする如く。

悋気嫉妬の強いものが酒焼酎に足を取られる如し。 

気が高い短気癇癪逆上せ。

  

頭をくらわされる 等は親不孝の理頭は皆親に限る頭を怪我をするとか頭に傷等の有るのも親不孝の理なり。

 

踏み抜きをするは腹立也。たとえば針を踏刺すは欲で親の恩人を踏付けるとか皆其物に依って理分

 人に返すべき金を返さず踏む。

 重き理をきめておいて俄かに外し人を驚かし腹立さす如き。

 人を突く口に出して突っ張る人に云わせぬ迄も理屈で押込む如し。

 

蝮に噛まれる は表はやさしくとも心に巧のある心の底に毒のある。

  例えば他の人には表向よう云うて内輪では強くきつう云うて突っ張る如し人を噛みつける心。総べて毒虫は皆人間の埃にて生じるなり。

 

 は元女が怨み残念で死んだ肉体から出来る故蛇に係る埃は一切此の理なり。或は蛇が女の陰部に入りて死するものあり之等は前世から恨残念の埃重なってある。

  男は女の如く死ぬる程思怨まぬ云うてしもう如く女に限る女は恨みの為には蛇にても生まれかわる理がある。(総べて怨み女に限らず)

 

魚の子に酔う は身ひいきの埃にして例えば我子の事は何でもよく思う人の子のする事は気に入らぬ如く分け隔の強い心魚も一様にあらず魚に依りて理を分ける。

 

飯中の石を噛む は不足腹立の言葉に出し力む心で云い突っ張る理。

 

犬に噛まれる は腹立の埃、総べて歯は刃物武器である大食天尊つなぎを切るから身上のつなぎが切れる。

 

牛につかれる は我身馬鹿押しが強い負けるべき所負けぬ。欲情からのも有り人を突き倒してもかまわず強情で押し付ける如き。

 

馬にかまれる は負け惜しみ負けん気の強い理

  但し畜生と云え共神の借物人間世の為に勤めて居るものなれば慈悲を以って使うべきもの之れを人間欲深きため無情なる残酷の取り扱いすれば自然の理で我身に害を受くるは自然の理。

 

家畜の煩らい は人間の代り小難なり主として其飼主主人の心の理なり就中牛馬は一家共身に付ける取込強く身引の目上目下に心合わず欲深くして心強情の埃。

 

狐狸 などの人間に附くと云うは皆其畜生に等しき人面獣心の行為をなしたる其の理が働きて皆其心が顕わるる也穢なき小さき心。

 

南京虫 の湧くは其の虫と同じ心の埃が其家の主人なり家族に在るこすいせすい人の血を吸うかみ込むという、金銭食欲色欲総べてあつかましい狡猾な人の心を煩わす埃成程と聞いた位ではならん十分御道を聞分て立替出来ねば神がその虫を退治なさらぬそう云う人間がだん/\出来れば虫もだん/\殖える。

 

 にかぶれるは外でようて内でわるい所謂内入りのわるいと云う。

我慢高慢。

善悪を分けず一緒にし人に気触れる理もあり内にては強く云うて突っ張る心あり。

 

蚕の腐る理 は内々互につながる心無くして恨み合いの埃なり身がこいの理。又外とに対しても同じ国狭土尊の御意見。(此神の理から出来て居虫)

 

鍼灸 出すべき風がこもって有アイッーと思った心の風が口迄出して外に出さず其風が身の内にこもってきや/\と痛み出すようになる是れには針をする。針で穴をあけるから其風がぬけるでなおる又心に思うて怨み心くさらす腐れ水の廻りて痛むは灸をして其水をかわかすからなおる是れは水である風であると云う事を見てやったものである。故に風と思うて水に針をなし水と思うて風にきうをするから針やきうで身をしもう。針は大食天様風は惶根様水は月様故に日様でぬくめるから陰陽和合の理で直る是は皆理がきくなり薬なども皆天の理から神が人間に入込で古へより教え被下て居るものなり。

 

 例えば疳の虫の子供に垂れ柳の虫が薬にきくと云うは親の癇癪の埃であるから下り柳の如くこちらから押せばさらり/\とあちらから突けばさらり/\柔らかなる此の心の理が利く。

 

 根太が股の如き処に出るのに牛蒡の種を飲めば口目が立つと云うは牛蒡は四柱の理。破軍星の剣先であるから股に其のたねが行くのではない飲んだ種はけつに出るけれど其の理がきく皆こう云う道理から薬も出来て在る。此世に有る万ずの物は神の理から一切出来立ちてあるを以って理の無きものは一物なし。

 

 又神様も何か縁がなくては助ける事が出来んから例えば病気となれば何程強欲者でも高価の薬代も払うと云うようなもの人に怨みを受けて欲を深くして拵えた金でも身には代えられぬから何んぼ金が入っても助けにゃならんと云う家内皆欲い惜いにはなれた其心の理神神仏様信神一心祈る心と旅金も惜しまず、其の心を受取って遂になほる如く惜んでいれば金は使うは身は助からんと云うようなもの「此世に何にがきくとは思うなよ心の誠真実がきく」と仰下さる。

 

 神様を信心する事は一切嫌いで只医薬だけで熱心に治そうとすれば又天は心通りで何れ天の理で出来て居る薬故又医師も皆神が入込んで使うて下さるものなれば病が治する理になるから一層神様を反対にする医薬だけを尊ぶ      が世界にある。

 

湯治 入浴は月日の懐に入るも同然(気候に依り自然の定度有り)万物が天然に従えど人間は心使いにて身体を狂わす。日々此大恩に浴して心身清浄爽快水気温みの和合を保つ。

 

御授けの湯の事

 くすの木。神経胃病しやつきにきく。

 にんどう。(葛)ねつを去り、しんねつ、むねやけ熱にきく。

 せきしょうぶ。(皮膚)をやわらかにする  なんてん。精気をます。

 よもぎ。血をあたためかわにきく

 こおばこ。息にきく。

 檜の葉。せんきりゅうまち骨にきく。

 稲の苗。腹の工合悪しきにきく。

 じうやく。(ろくだめ)血の通よいをよくす。〆九品の草木。

 

 皆一々理有り理が利くものなり。草も木も根のなきものはなかりけり。月日を人の根とは知らずや。病身は勿論。壮健の平常にても(天の理を心に治め謹んで)此れに入浴すれば健康を増進する事明らか也。