陽気本元の理

  胆眼、勇む心臓、鼻安んず、」肺口喜ぶ、肝耳楽しむ、勇む安んず喜ぶ楽しむ、此の四つ一つが、よおき心。陽気とは心臓安んず、肺は喜ぶ、胆は勇む、肝は楽しむ、此四つに腎臓を入れて五臓と云う。腎臓は夫婦交合の時情を発する源なり。情を催す時の心を志(し)と云う、行うて仕となる。仕はしにて仕ると云う仕は四合わせなり。首より上にては、目耳鼻口。首より下にては手足臍一の道具四つ合う也。志は嬉しと云う心なり。心臓は即ち心、肺は思う胆は意、肝は慮り、虎は虎なり七なり、七は切るなり。故に堪忍はたえしのぶ、忍は刃に心、刃は虎に同じ理なり。慮りは忍と云うも同じ意味なり。

 

天地親様の陽気に合わぬと云うは、人間の欲が深い故也。足る事を不知ず、足能の理が治まらぬ故なり。皆埃にて心身を害する。神は早く陽気になりてこいと仰有るは、陽気は神の心誠を云う。足納は是十分と云う理也と仰せられる。不自由を十分と足納は心の道通り何も十分になる。