甘露台三下り

これは、甘露台地場定め(明治八年)以後の教祖の作である。
                      
 一下り

一ッ、ひのもとやまとにてやまべごほりのしよやしきに
二ッ、ふしぎこのたびうまれこにあたえあるのがめづらしい
三ッ、みつかめへよりかんろふがてんよりをりたとゆふわいな
四ッ、よにくだりたるかんろふがじみよふぐすりであるわいな

五ッ、いつもくすりはあるかいなこれはさきなるためしやで
六ッ、むねのわかりをせふこふにてんのあたへがあるのやで
七ッ、なにかてんりがかのふたらめづらしたすけるものや
八ッ、やしきのうちへはいるならいかなものでもこいしなる
九ッ、このたびまではしらなんだもとなるぢばやおやさとや
十ド、このたびいちれつにむねにたづねてくるわいな

  二下り

一ッ、ひろくもんよりさしかけてほんやのもよふしよふかいな
二ッ、ふしんするならぢどりからみさだめつけにやいかんでな
三ッ、みればよふばがじやまになるどこへなほしてよかろ
四ッ、よふばひとつでいかんでなみいつゆうつはせにやならん
五ッ、いつまでしやんしてみてもいづれよおばがじやまになる
六ッ、むりにとれゑとゆはんでなこころさだめてとるがよい
七ッ、なんでもたちものとりはらいあとへたてるがよいほどに
八ッ、やしきないとはおもふなよもとのやしきがあるほどに
九ッ、このうらにいつまでもおいてもらふとおもへども
十ド、このたびぜひがないやかたもらふてたちかへる

  三下り

一ッ、ひろくのにたきばしよふをはやくぢどりをするがよい
二ッ、ふしぎふしんであるからにうちのまゝにはならんでな
三ッ、みないちれつはかみがしはいをするはどに
四ッ、よりくるひとのあれこれとはながけするであらふから
五ッ、いつもだん/\くるとてたいぎするのやないほどに
六ッ、むりにどなたにもたのみかけるやないほどに
七ッ、なんでもしんじつかみさまのまじわりさしてもらいたい
八ッ、やがてふしんにかゝれどもたのみもかけずとめのせず
九ッ、ここまでだん/\ひはたてどじつにわかりたものはない
十ド、このたびしんじつにたしかりやくがみえました