痔 之 部

 痔は目耳鼻口と飲み食いの裏なり。惜しみ心が臺惜しみが出る(血)表面は綺麗立派に見えても心の汚いいぢくぢの心強い。御守護は第一はくもよみ様(口が表肛門が裏口から肛門迄此の神様尿道も同じ)心の慈悲と云う暖かみなくば水くさい冷えると云う地が濁る泥の土には物が生育せぬ乾きし土に天の潤い有りてこそ物育つ如く。

  何事も我慢高慢を先にして出すから人に思われない綺麗そうにあって内心には惜しみ有り全て慈悲のない心故負け惜しみから意地の悪いいぢくぢと云う喧嘩口論等。

  我が口可愛い我が身可愛い分け隔て上口過ぎれば下口切れる理有り。慈悲がないひえると云う。慨して言葉の悪いきつい親不孝親又人に慈悲の薄い思い切りあしき意地汚いと云う心味わいの理有り親でも尻にしく人をイジコネる心。高慢故惜しみ負け惜しみ物を出しても心で惜しい故之れ程天に写るきたない心はない我が身が可愛から高慢する。(表口は綺麗そうに見せ綺麗な事云うても行わず裏口は汚いが如し)

 

痔ろう 親不孝の理一番重い痔なり。(全痔ろうも同じ)

○例えば左に出来れば父親右は母後ろ側は他の人と争いをする例えば地所の争いより我が身に引き込む勝手気ままにし或いは親又主人のものを気ままにへらして横へ持ち行きたるが如し。

○何かの物も我れが巧み事を入れたら出さぬと云う悪気なり。

○いじこねて人を困らす人を人と思わぬ。

○縁談色情の心得違いも有り。

強欲にて人の欠点を拾い人の失敗を巧む如き心あり人に金を借りても返さん巧みある如し。

 

いぼ痔 身に付けたい心に巧みありて口に云わず悟れかしに云う余程賢い心人がせねば不足になる。例えば謀り事巧みにて口先上手に金儲けいわゆる海老で鯛を釣る如き心有り。内心真実薄うこすいきたない。

○我が世話すべき人間でもかまんは慈悲なき心。

○心の定まらん腰のすわらん理切る心ある。

○人の尻をかく人の出世を止める心有り。

○人をだまして取り込む心有り。

○恩の報じが足らん人に恨みを受ける等。

 

切れ痔 出さにゃならんもので身のへっていく程に思うて出す心出さんならんものの出し惜しみ。

○尻のすわらんいぼ痔と同じ例えば商売なれば商売替えで心の定まらん女なれば二度も三度も嫁入りしてもまだ心が定まらんで尻のすわらん。内を切って出るが如し。

○人の尻の結びの理を切るとか悪気慈悲なし。

 

脱肛痔 例えば我が身出すべき事に五円入る所を三円出して二円は人に出さし骨折らして我が身の働きにするような心なるべく出さん積もりで日を延ばし押さえる如き心。

○我れが欲しいばかり我れさえ食えばよい心人に返す事もきらう理。

○例えば人を裏面の陰で働かせて我れの働きにするが如き心又人を偽りても取り込みたき心。

 

はしり痔 物の出し惜しみ負け惜しみは勿論親又人に慈悲心なくしてことに母親又は男なれば妻に慈悲心なく水くさい心使い高慢心より口荒い悪気を云う。

○食物に不足小言を云う人に分け隔ての心強き。但し出す事には負けぬ気で出す惜しみながら出すと云う心。