人間一代之理

 五 才  冬 至     

六、七、八才  冬土用

 

 二十才          

二十一、二、三才  春土用

 三十五才 夏 至     

三十六、七、八才  夏土用

五十才          

五十一、二、三才  秋土用

 

右土用の理壱年と一代六十年 と同一の理、最も土用四郎と云う日より十五日の間、 十八日と云うは土用四郎前の三日を加えて十八日也。八十八夜と云うは人間一代の内にて二十四にて前厄なり、二百十日は四十二の後厄也。                        

 

 身の内が出来て一日が出来る。元々人間が此の世に生まれ出た故一日と云う事が出来、始まる一日が出来て一年が出来、一年が出来て六十年が出来る。

 四季故に八方の神が四季十二支十二刻十二ヶ月五年づつ三つ寄せて十五年を一季とし、五年と云うは六十一ヵ月、一ヶ月は潤月五年を十二合わせて六十年、一年の潤年を加え六十一年が還暦と巡戻る。

 

 天理は冬が始まり十五才迄を冬の理、世界草木と同じ、冬の間は草木に色なきと同じ、十六才より三十才迄を春、三十一歳より四十五才迄夏、四十六才より六十才迄秋の理、春は芽生し一代の内最も花やか美麗なる時花咲き色気が充つ、夏は茂る智恵盛りと云う、又欲が強うなる、一日にては午未申の刻、秋は実る、一刻即さ二時間と五年と同じ理なり。五年と一と月と同じ理一五年が一季、六十年が四季、一年と同じ理なり。