松竹梅之理

  松は秋にてつきよみの尊、竹は春にてくにさつちの尊、松は人間身体骨足の理、色は辛を云う(紺故)

 松は皮はまにあわず松茸は秋生じ人間食物に与え下され男一の道具の理、竹は人間身体皮及び一の道具の理色は外側を云い(緑又は青竹ともいう)筍は春生じ人間食物に与え下され女一の道具の理故に竹は皮のみ用い辛のなきものなり、松の辛竹の皮と云う男女一の道具の理なり。

 

 梅は松竹共に合わしたる理なり。芽の出ぬ先花開く人間夫婦夜交合の理、花は色なり香りは情なり、実は子の宿りたる理熟して酢きは秋の理、人間宿り始め冬夜の理十月となれば秋宵の理なり、梅干として永く保つ所は真実は永き理なり、松竹梅男女交合子の宿ると同一の理なり、植えて楽しみ絵に書きて眺め又歌に詠むなり。