女 之 部

 月経不順 夫に対する心の常々くるう理。未婚者なれば父親に当る月のめぐりは親様。夫婦となれば夫様月経のなき時又ある時は二度も三度もある如きは色情に心得違いの道通ってある。娘でも同じ月経がみだらになって居たら皆色情精神の定まらぬ此の理なり。又稀には月経更に無き者あり之れは前世より情け心少しもなく何事も喜ぶと云う事のなき埃にて(前世にて若死にをしたるもの多し畜性には月経はない人面獣心の理誠の心なし)

 ○月経のめぐり悪しきは夫に貞情少なく四方の人に心の親切行き届かん人に恵み少なき理。月経止まるは我慢強くするから水足らず足納と貞女足らず夫を踏む理娘なれば親に対する心使いの理故嫁すれば(同じ性質故)夫に対する心使いとなる。

 ○月経は色気ある花なり病気にて衰弱すれば無き時あり之れは色気も無き時なり。すべて月経不順なるは人の云う事に迷い易く染まり易くいわゆる気の多き変り易き心に定まらぬ理。

 

乳癌 前世因縁、親を心で敵にする心、夫でも生みの親にも有る。其の心故、舅姑に十分其の心使う腹立ちて敵に思う心の重なりたる埃。それより段々間違いが生ずる。

○夫不足心十分横断にして親に不孝夫に不貞又慈悲心の無き我が子でも可愛と云う事のない位の心にて女としての道の守れぬ心。

○人の男を盗む抱き取り、人の恨みを受ける等色情の間違い有り。

 

消渇 (男子の淋病と同じ参照)心に真実なく口先上手嘘追従人をあざむき金銭取り込んだ埃。又夫の欠点を突く心。

○りん気不足腹立ち強し。

○借り物をわきまえず道具勝手気ままに使う。

夫を踏み付けて不義をする。

○全て人に恥をかゝしたる理等。

 

月経毎に腹痛 は親夫に対する腹立ち不足もし娘なれば本人前生と母の心使いとが因縁となりてかくの悩みとなる。前生にて立てべき所の亭主の理を立てず其の上心に不足にしたる埃。母の因縁に宿り此の理を見るなり。

  前世の心使い今世に十分使う故、天は心の改良さすが為、身上へ御知らし下され、是れ等は子宮痙攣と云う夫に貞女貞節と云う事を失うて来た理故、其の心を改良せずに置くと心通りでそんな自分が見下げねばならん様な夫にしか添えんから又益々病を重くする心使う。

  又授かった子供が育たぬとか子が授からんとかダン/\事情が起こる前世に成した年頃になれば益々酷くなる。自分の思惑なる夫には添えん理になる又前世の通り夫を見下げ又尻に敷く様になる。

 

ヒステリー (御道で諭せば血の道)気随気ままの頂上にて落胆したる理、我がままの埃にて多く落胆より起こる女の気随人にあさまれる心なり或いは夫に嫌わる如き場合に多く起こる。

○諭し一例 二十二歳婦人ヒステリー 此の人は我がまま勝手なる性質にして両親の育て方可愛がり過ぎて一層我がままにしたるなり。第一本人の母も両親夫に気随気ままにて其の因縁に宿りたる娘なれば其の心使いも一層激しいのである又姑も同じ皆それぞれ勝手気ままの因縁の寄り合いなれば本人は申す迄もなく母も姑も改良すべきなり。

  本人表は姑と合わして居る様なれど、常々心に不足絶えず其の埃積もりて悩みとなる。第一我慢強き頭に昇る心を改良し、姑と真から心合わし心優しく夫に同じく従順の婦徳を保ち皆名々に前世よりの悪しき我れの因縁と云う事を悟りて心の改良せねばならぬ。天の道は男の道。地の道は女の道。心高いから低い地の道が通れぬのである。

 

不妊症 全て子の宿らぬ人は概して前世に子を粗末にしたるか夫婦仲悪しき為子宮病等で死したる人なり。

○子供を暗闇に落としてしもうた裏の来るのも同じ。人の子を貰うて育てゝ居る内、子の授かるのは子を粗末にし又捨て子をなした理なり。子を愛すると云う道が無い。故に人の子を貰うて可愛がるから前世の懺悔の理で授かる理となる。

○又子供が多い過ぎて入らぬと思うても多く出来るのも、子を育てて我れ前世よりの恩を報ずるはらわせ下さるもの、或いは罪の子で払う。世の中は子供の欲しい所に授けて貰えんとか又入らぬと云う様な所に多く出来る如く人間の自由にはならぬものである。故に避妊の自由とか妊娠の自由とか色々人間の智識で考えるが役に立たない。

○又孕み月等も天の理に違いはなけれども決して人間の自由に成らぬ事故御教祖はそんな事知らいでもよいと仰せられた。

 

子宮病 夫に心添わん続がらぬのが臺也。子宮の病も分ければ内膜炎とか外膜炎とか子宮疝或いは子宮筋腫とか数種あれども臺は皆一ツなり。

  全て心の薄情にして人に水くさい水くさい故に人に続がらん又腹を立てるなり。故に今日一般の婦人に子宮の障り多し。愛嬌愛情とか柔順、優しい女の大切なる婦徳をかぐので美しい柔らかな心を失うて親に不孝親の云う事に従わぬとか人に続がらぬ切る心。夫に続がらぬと云うは若き者なればいわゆる尻が据わらぬ心が定まらぬも同じ事。

○前項の腎臓の病理と同じ事なれば(参照)全て重き軽きにて皆一定に諭す事は出来ざるが前世に其の本を発するものが多く今世は親の理と我が身の埃との種有り。

○気随気ままにして薄情なる所から或いは気ままに縁談を切り或いは男をいじり選び或いは口先でだまし男を迷わし色欲に強欲を掛けて金を取り込むとか、気ままの行為に依りて人の腹立ち恨みを受ける道を作る如く皆天の理に迫るなり。

○前世に借り物を粗末に使い道を間違えたる理にて。又は痛めて返す故完全なものを神が貸さぬ理。又使う事を止められる理有り。前世に薄情気ままして夫を無にせし埃あれば如何に選ぶとも我れの理想に叶い満足になる夫に添えざる因縁あり又因縁の者が寄る。依って前世の埃にて夫に水くさくなりて或いは尻が据わらず迷うとか夫を嫌うとかそれより段々の間違いが起こる様になる益々悪因縁を深くする如し。

○又道具を貸しても心を貸さぬと云う理であって心続がず嫌いつゝ使う故、痛む理となる。例えば娼妓などの心は水くさい、俗に四ツ足とも云う如し。金の為に嫌いな男でも抱くが如く、或いは金の為財産の欲の為に縁に付くとか、とにかく夫を嫌い続がらぬ水くさい強情勝手間違うた心高慢心で嫌いつゝ使う、其の心で痛むなり。

○日々の心使いにて子宮が左右に傾き段々と狂うて来るなり。故に故障有る故面白く通れぬ、水くさく夫婦間不和となる。真の心の懺悔改良が出来れば子宮が直る故天の理として嫌いな夫でも好きに変る如く心続がってくる故痛まぬ。

○子宮はくにさつちの尊の御守護所故、裏はつきよみの尊続がる。立てる心の無き恨み腹立ちの因縁が出来る。例えば妻に取っては夫より上はないものである、夫は我れに取ってはくにとこたちの尊月様に日様が添わず背いて御座れば此の世万物天地間は如何であるか、夫を夫と立てねば水くさい。すべて続ぐべき立てべき者を立てざれば必ず腹立ちや恨み埃を人に積ませる故、自分も積まねばならぬ様になる。欲深く勝手を働き罪を作りて人を害し理に迫るなり。

○例えば親の云う事聞かず親の行けと云う所へ行かず勝手の男と縁組をする。

○日々目上の云う事を聞かず不足にして我れ気ままな仕事をなし我れが偉いと思う心。

○大切な所を大切と思わずみだりに使う。

○心に夫を嫌い表面真実らしく飾る。

○縁談苦情有り若き者は色情気ままの理。

○子宮疝も同じ子宮病にて夫不足。舅姑不足にて我が夫と水くさい故夫の悪口を親里や他人に吹聴するが如き薄情なる皆同一の病なり。

○内膜炎は表面人に見せぬ様内心夫不足外膜炎は外面に現われての不足他人にても分かる理なれど皆同一の病なり炎は熱心を焼く月様の水が足らぬ悩みなり故に不足の埃。

 

卵巣病 是れも色情間違いの埃。卵巣炎とか卵巣嚢腫等皆同じ埃。

 

膣カタル は一口に申さば手前の好き過ぎる所から振舞い過ぎた奴(道具のたゞれる病)

○身持うちの悪い人に騙されたらされる借り物粗末に使う埃。

○又夫を嫌いて不足口論腹立て合いの理もあり。

 

子宮下る 女が家の事会計をほしいまゝにしたい心。夫と心合わぬ故帰ろうか戻ろうかもう内に行こうか/\と心使う理とある。

○親夫に従う心無き又夫を外者にする心。

○家内で一番心高い夫の財産を我が物の如く思う。

○口先上手目上に使われる心無き如く高い心で内の中で偉い者に成って居る如し。 

○内証金を拵え蓄えるもあり。

 

乳の出ぬ は夫を慕わぬと云う理とシマツ過ぎて居る奴と親不足とあり其処は見分けによる。

○物がシマツ過ぎるもっとも食物が主なり、両親共心細小にて惜しむ心強く内の始末万事出すべき事に心汚く其の心理に叶わずして慈悲心乳出ん。

○乳出ぬは万事思い切りのわるい埃にしてかたき心の埃なり人に情けの潤いなき心。

○夫の指図を止める理。又食物分け隔て出す事きらい欲しい惜しい。

○親夫に不足親又は人に物を与える食べさす物の惜しいすべて出し惜しむ心、乳位慈悲なものはない。

○例えば我が緻縹を自慢して夫を馬鹿にする如き心心添わん埃。

○夫を見下げ逆らう心養わぬ心添わぬ。 

○但し母親のみの埃にあらずすべての病が一家族全体の理故夫にも埃ありて混合して病が発生するなりあたかも種を蒔くのと陽気と合うて発芽するが如し。

○乳はいざなぎいざなみの命様である。左は父右は母チゝハゝと云うなり左は父か夫に対するの不足の埃。右なれば母親不足か自分の勝手の理が現われる但し親と云うても嫁入り後なれば生みの親には滅多にかゝらぬ。舅姑が本当の親である。

 

乳の腫れ (乳腺炎等云う)又乳腺神経痛等もほぼ同じ。親夫に不足を積み心に持つ腹立ち。

 

乳の止まる 親夫に気に入らぬ云われた事を気にして怒って居る親夫に逆らう火の強い水がわく水を止める。

 

乳を吐く 夫又は親の云う事でも心に治める理又食物を吐くのも同じ理にて夫又は親に不足にて受け付けぬ埃。

 

乳きび 其の子の備わりて五月の内におろそうかと云う心あるすべて其の埃から痛む。

 

乳飲まぬ は親の心に物事飲み込みにくい心。

 

乳首痛む は首は親なり。不足とかかみ付けるとか、底意地の悪い心表面おとなしくとも親又は夫を不足にし人に足納与えようと云う心なき埃。

 

流産 子の途中流るのは五月迄を流産と云い五月以後は半産とも云うて此の理は人間夫婦交合の大切なる事を大切と思わず全て色情みだらなる理。

 ○表面には見せずとも十分心に舅不足小舅不足親なき時は夫不足段々続ぎ居ると我が身にかゝて来る。

 ○表面優しく見せて居るとも心には実の無き理なり大抵女の方が七八分其の心の理あるなり。

 ○親と意見合わず親の懐に居らず言葉の中に居らぬ。心に真実なき慈悲なき。

 ○夫の意見を何とも思わん保たん聞き流す理も有り。

 ○気まま夫婦にして子を流しおろしたる理。

 ○夫婦陰陽の気の合わず気候不順にて万物育たん如く。

 ○例えば男は疳癪女も短気心の荒い合わん理。石ごろのがらくたの中に種蒔く如く寒冷にして草木芽の育たぬ如く夫婦の仲女の心強く真実薄し地が冷える如し。

 ○又夫婦心の合わん時の宿仕込みは完全な丈夫の子が出来ん。虫食いの子出来るも其の時世界の陽気も同じ事。

 

死産 親に不足が本にて子の宿りたるを不足にする埃でこんな子が出来ねばよいにとか子を十分不足にする。

○人の恨みを受ける理も有り。

 

難産 常々心気随気ままにして親に逆らい夫に口答え嫉妬の心深く口先ばかりの真実にて心に人たるの道を渡らず守らぬ。又全ての病が月日二神の意見又立腹には相違なけれど其の理を分けて云わねば分り難い故、二三日も出ぬはたいしょくてん様の御意見であるが引き出しのなきはおおとのべ様で、夫を不足の理なり、身引きが強いつまり高慢なり。高慢だから夫でも不足になり又全てが不足になるなり物の出し惜しみの理は産とは意味を異にする。

 

○産の安くないのは心に喜べん平素の不足なり。喜びと云う子の出来るは喜びの塊である。

○又産の時眠りが付いたりあくびが付いたりして死するは云うに云えん心の底に親夫に不足の心ある平素恨み妬みの根性の強い、誠無き故人を続ぐと云う続がる優しい清浄な心が無い故くにさつち様の御意見で産後を元の如くに御続ぎ下さらぬ故下より風が這入りズーと死ぬる。 例えば人の言うた事胸に持ち其の場にては云わず何時までも思うて恨むと云うエグイ心、是れが即ち綺麗にない穢れ汚れの心にて人と切れる心。人間の心が其の神様の心を無にする。勝手心が強い故、出てこん続げんからズーと死ぬるくにさつちの尊の理として続ぐ事が出来ぬのである。

  又産後が元の如くに続ぎ下さらぬ時は色々と病気が併発する。産褥熱など云うも皆同じ。たいしょくてんの尊が切って下さってもおおとのべの尊の理として引出す事が出来ん。たいしょくてんの尊が肉縁を切り下さったもの故半分は死んだ様な理なりくにさつちの尊が続ぎ下さらねばならんたいしょくてんの尊が切られるからくにさつちが御続ぎ下さる理が出来るなり。

  幕の引く力身引きの強い力此の心埃が女にあれば丸身で死なねばならん人間が心が強いからおおとのべの尊の道を止めるから引出す事が出来ぬ。人に手を入れて引き出して貰う此の時は医者におおとのべ様の代理して貰うなり。

 

後産の出ぬ 家が不足親が不足夫が不足。例えば心優しからず剛情にて内心にては夫は云う迄もなく舅姑不足の心面白くなき時は幾度も親里へ帰ろうと思う心の埃あり。

妊娠中、夫を見切る心。

○我慢高慢にて我が偉いと思う人を使い見下げ人にすききらい。

前に男あり思い残り有り又恨みの因縁有り。

 

逆子 足を出す産。親夫に逆らう逆の心、人の云う事逆に取る如き曲がり根性あり。

○根性悪しくむごい心。

○親元へ帰ろう/\と思う心。

 

横子 手を出す横産は横様の心己の事は横な事でも竪と思う人の事は立ての事でも横に思う。

○人の物欲しい心。

○間男不義の理も有り。

 

尻産 恩ある人に横道な応対する目上に立てづく心。

○親夫に尻を向ける尻に敷く理、誰の子やら分らんと云う子が出る。

○親里へ帰ろう/\とする埃もあり。

 

赤子の目を明けぬ は欲の深き埃にして親不孝の理あり。

 

大血 (女の血降り)色情間違いの埃にして娘なれば親に知れてはナラン/\と心配して居る色情心得違い

○例えば月水二三ヶ月も止まり妊娠と思う所一時に月水多くなりづるづきがつくとかはなはだしきは死する此の埃は気随気ままにて内緒で男を拵えて大心配して其の時起こるもあり又同様なる事にて親に心配さし一二年後に起こるもあり。

○又或いは娘又は妻月経俄かに太くなり長くして苦しく顔青ざめ起居も出来ざる者あり娘なれば母親が人の妾となりて本妻に恨みを受けし埃あり。中年に此の埃現われたれば其の身人の妾となりて恨みを受けたる是れ等は改良せねば短命なる事必定なり。

 又流産して出血下り物止まらぬ障りあり之れ等も親にも夫にも云われぬ心配の事あり其の心配とは色情のあやまりなり。

○夫を見下すから我が地が下がる、夫に大切の理を崩し心治らず情薄き。

 

血癪血振 例えば我が身気ままを先にして亭主の気まましたるを十分腹を立て夫や先方を苦しめたる埃。

 

血の道 夫の心に添わず我がまま不貞の理。 

○我がままにて勝手近道ハシバシにまで心尽くし心運びの足らぬ血の道より道が違う。

○血の道は女の道を通らぬ人すべて見分けて諭すべし。

○筋道の立たん。

○色情間違いも有り。

○心変り易く気随夫の言葉にそむく目上を言葉で押さえる。

 

妊娠中は健康で 子を産むと病む者有り夫又親不足にして例えば夫の品行気随を不足にして何事も堪え/\て居ながら心に不足/\の熱思い切れぬ発散の出来ぬ如し但し産後の病は我れの気随気ままにて親夫不足。

 

憂鬱病 日々心喜ばず楽しまず、勇まぬ埃でこんな事ではあんな事では面白くない/\と日々喜ぶ事を知らぬ。心の真の欲深い足納を知らず不足より起こる。

 

長血 我が身方を大切にして亭主の身方を粗末にする不貞女不孝の理同じ不貞女でも食物の礼が有るものは白血に掛からんなり。

○色情の間違いあり恨みを受ける。

○色情に欲をかけ一人で事が足らいで多く男を持ち又強欲にて金を貪る汚き心。

○身を道楽に持ち親夫を見下し、又子をおろしたる罪等。

○我慢強く親の云う事親が万事世話をやく事聞き入れず我が気ままにする故に人と意見合わず嫁入り先で人の云う事用いず不縁する如き我がままの因縁を作り。

○親夫兄弟等に対して日々の慈悲親切と云う心少しもなし。

 

白血 (白帯下)(長血から白血となる。同じ理皆子宮の病なり子宮の理と参照)食物を自分が夫より先に甘き物でも先に食うすべて礼を失う。此の理が臺故それから色々の事が起こるのは見分けなり白血は夫を夫と立てぬと云う食物が第一だが其の理を悟らねばならん夫を夫とせんと云う又温い御飯でも自分が先に食うと云う神様でも御初穂を供える様なものそこからの色々と間違いが生ずるが臺はそこにあるなり。

○食物を拵え親夫に隠してつまみ食い口いやしき埃故食うても身に付かず出る。

○亭主を十分あなどる借り物知らずに勝って気ままに使う理にて血が流れ肉がさがる。

○元なる男の妬み有り妬みの最も重い奴、例えば永く心安くした夫を捨ててしもて後に男を拵えるとか逃走するが如き。

○月様は水の神にて水は誠、誠は親の言葉其の親の誠の言葉を保たぬ理。

○日様は慈悲の神其の慈悲をするとは食物を与えるが第一なれども其の食物を惜しみ食わせても惜しいと云う心の人に恵みなく又育てる心の無くして惜しみ/\て食わすは粕を食わす如き理にて粕の出る所へ白血が流れる血は温み温みが無くなるで冷えるで寒い是れは水くさいと云う埃なり。

 

子宮癌 前世に其の道にて十分の色情の道通りぞこないからして宿った子がしもうてある。

○夫の不貞女負ける心なく剛情我の強き我れの勝手に引き付ける。

○欲深く出し惜しみ強き心。

○夫を嫌うて切る。

○夫を尻に敷き人の男を盗む恨みの埃我が夫より間男が好きと云う心。

○心の定まらん親里へ帰ろか居ろかと。

○前世持ち越しで色情で男をだまし金を取り込み其の男を水くさく切るが如く子宿り仕込む所で金を宿り仕込むという如き。

○夫に素直なき故不足積ます不足のかたまり疳。

縁談は我れの気ままに破る。(来世は牛馬道に近し)

 

血塊 色情の心得違いから起こる気随気ままにして、例えば色情みだら気まませんとする女と云うものは孕むのを心配なるが、もし孕んだらおろすでよい、しもうてかまわんと云うて身をまかす。孕む位何とも思わず行うというような非道の恐ろしき心で人面獣心の埃。又最初二ヶ月三ヶ月位子のやどりたる様なれど百日目位より毛を生じ子宮を痛めるによって子でなく病なる事を知る。之れは毛塊という血塊と同じ埃なり。

○或いは腹中に血塊出来て痛めるは夫婦相対して孕み子を堕胎せし埃も有り。是れ等は皆改良せぬ時は一命危うし。

○全て血塊は性質取り込みは何事も好き世界のつかみ欲第一は色情の欲(子袋傾く又かやるが元となる。)

○又縁談に無理の結び方等全て恨まれ又恨みにて生ずる者あり。

○縁談色情の道に付きて我が身勝手気ままの埃なり。

 

女の瘡 の出来るは気随気ままにて親不孝親又は親替わりの恩人の意見を聞かず大恩を無にし我がすきのまゝ身持ち崩す。

 

さめはだ は前世より情け心の薄き又なき因縁なり人と続がらぬすべて人の心に合わぬ人を続がぬ性質。恨みの因縁あり。

 

腹に塊出来る はシコリとも云う欲高慢の埃。物事隠し打ち明けずねたみ恨み合い。 

○人に恨められる種蒔いて有り恨みの塊となる事あり恨みを解き双方柔らかな心になるべし例えば縁談の堅き約束を崩し人に恥をかゝすとか人の心を苦しめるが如し。

○或いは妊娠中はなはだ子を不足にして産後に出来る者も有り。どうかして子を流そう/\と企んだ理もあり。

  

諭し一例 

○五十七歳婦人煮えたる熱湯にて大火傷。

  此の人は性質優しからず中々勝手心強く若き時は母と心合わず又嫁しては姑と心合わず其の勝手心が改良出来ぬ故貰いし嫁共心合わず吾が身に気に入らぬ不足の埃積もり/\て現われる。故に勝手心強き所十分改良し母姑に懺悔の為通り返し済ますには嫁と充分仲よく心に不足無き様改むべし。

 

二十二歳婦人出産後発狂。

  此の人性質は心至って変り易くよき時には至ってよく又気に入らぬ時には腹立ちはなはだしく前後を忘るる又人に合う人と合わぬ人との分け隔て心強く又此の縁談夫婦仲に大不足の埃有り。